おいしいお肉ができるまで


肥育って知っていますか?


肥育とは仔牛を別の牧場から買い、そこから飼い直し、大きくして出荷する方法です。生後7〜8ヶ月齢の仔牛が伍協牧場には来ます。

ホルスタイン・F1は北海道の契約牧場から導入し、和牛は市場でセリによって買ってきます。

では、どうやって伍協牧場で牛が大きくなるのか見ていきましょう。



[@ 餌(エサ)の種類]

まず始めに牛に与える餌には大きく分けて2種類あることを説明します





       左が粗飼料                           右が濃厚飼料


           主にこのふたつの餌によって牛は大きくなります



まず、粗飼料

これは牛といえばこういうものを普段食べていると思っている人も多いかもしれません。この餌は食べることにより、牛の胃を刺激し、牛が多くの餌を食べれるように、また効率よく栄養分を吸収できるようにする働きがあります。


 

次に、濃厚飼料

これは聞きなれない人も多いかもしれませんね。この餌はとうもろこしや、大豆など高タンパク、高カロリー・・・俗にいう太る元がたっぷり入った餌です。そう聞くと濃厚飼料だけやればいい気もしますが、粗飼料とのバランスをとることによって大きく健康な牛に育つわけです。




[A 導入〜出荷まで]



伍協牧場に来た仔牛は、3段階をへて大きな成牛へと成長します。

和牛を例にとって説明していきます。




1、前期



導入(伍協牧場に来た)したばかりの牛です。まだ小さいですね。 




この時期は体の芯を大きくする時期なので、牧草などの粗飼料をたくさん与えます。 



2、中期



飼育し始めて五ヶ月ぐらい経った牛です。だいぶ顔つきも体もしっかりしてきましたね。 




この時期は粗飼料中心から濃厚飼料中心の餌に変えて、牛にお肉をつけさせていく時期です。



3、後期



どっしりとした肉付きある体になりました。もうすぐ出荷です。生後27ヶ月齢前後が伍協牧場での出荷月齢です。 




この時期は仕上げです。ビタミンなどを与え、牛の体調が悪くなったりするのを防ぎつつ、肉質のよい牛になるようにするのです。




[B 最後に]


 私たちはおいしいお肉になるように色々な知恵をしぼりながら、愛情を込めながら牛を育てております。

 このように育て、出荷した牛がお肉になり、あなたのもとに届きます。






食べ物がないと私たちは生きていけません。私たちは生きるために食べているのです。


 そのことを理解した上で、この「おいしいお肉ができるまで」を読んで、二つ心に残してほしいことがあります。


 まず食べ物は残さず食べること、そして食べるならおいしく食べることを感じてくれたら生産者として幸せに思います。




これからもおいしいと言われるお肉を伍協牧場は作り続けます!






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